毒親に苦しむ39歳の子育て模索〜対策・解決方法はありますか?〜

子供ができたのをきっかけに、自分の親が毒親であることに気がつきました。「負の連鎖」を断ち切るため、どうしたらいいのか、悩み続けています。

インナーチャイルドが男性を怖がっていた~0218カウンセリング~

カウンセラーはいつもの通り

「その後どうですか?」

という

お決まりの質問から始まった。

 

 

僕は最近、

安定している、良くなってきた、

と自分では思う。

 

今月、来月と仕事は入ってきたとはいえ

経済的にはまだまだ不安定。

 

相変わらず動悸もある。

 

薬がないと眠れない。

 

 

それでも「良くなってきた」と思えるのは

なぜか?

 

手応えを感じ始めたからだ。

 

 

 

僕は「ありのままの自分」を受け入れてもらえない、

という前提で生きてきた。

 

それはもちろん

毒親」のおかげだ。

 

でも、カウンセラーに通ったり

を読んだりして

少しずつ自分の「インナーチャイルド」と向き合ってきた。

 

絡まった糸をほぐすように。

 

少しずつ、少しずつ。

 

わかってきたのは、

僕は「成人男性が怖い」ということ。

 

「成人男性が怖い」から

僕自身強い警戒心を持ってしまう。

 

それで

慇懃(いんぎん)とした態度になってしまい、

無警戒だった相手も

警戒モードになってしまう。

 

悪循環。

 

僕はこうした中で生きてきた。

 

 

僕は数日間ずっと考えていた。

 

なぜ

「成人男性が怖いのか?」

 

思い当れば、

ごく簡単なことだった。

 

僕は幼少のころ

父親が恐ろしかった。

 

 

 

8時過ぎた布団の中で

3歳の僕は

父が出勤するのを待っていた。

 

彼が出ていくと

僕は布団から出たのだった。

 

父親が出勤するまで我慢できず

オムツに漏らしたこともあった。

 

僕がテレビ局に就職してから

父の態度は一変した。

 

僕が上になったのだ。

 

彼もマスコミに憧れていた。

 

でも受験することもしなかった。

 

それだけ彼にとって

マスコミはハードルの高い場所だったのだ。

 

それが思いがけず

自分の息子がテレビ局に就職してしまった。

 

彼はただただ嬉しそうだった。

 

実家に帰るたびに

視聴率の話をした。

 

僕にはどうでもいい話だった。

 

僕は、

彼のレベルの低さにうんざりしていた。

 

子供のころ、

「鋭い意見」と母が尊敬していた父の発言は

週刊文春」の記事そのままだった。

 

彼は自分でものを考えるふりをして

全く考えられない人間だった。

 

 

僕はさらに、父の妹のおばを訪ねた。

 

そして父の育った環境を聞き取りした。

 

彼女は

「4人兄弟の中で唯一の男だったから、

 それはそれは甘やかされて育った」

と言った。

 

祖父は、ほかに2人男児を生んでいたが、

幼少のころ亡くしていた。

 

父は、

まるで一人っ子のように甘やかされて育てられた、という。

 

僕はこれで合点がいった。

 

父は、ものすごく幼い人間だったのだ。

 

自分が父親になっても

心は子供のままだった。

 

そして、小さい頃の僕に怒鳴り散らした。

 

子供を育てて思うのだけど

子供も理不尽なことに対しては違和感を抱く。

 

もちろん本人はそこまで理解していないけど

違和感を抱く。

 

 

きっと当時の僕、幼少の頃も僕もそうだったのだ。

 

違和感を恐怖で抑え込まれた。

 

僕はその恐怖感を心の中に留め置いたまま

大人になってしまった。

 

それは「強い警戒心」という形で

残り続けた。

 

「強い警戒心」。

 

この「強い警戒心」を解くことができれば…

 

もっとうまくいくのではないか…?

 

そんな疑問、というか

確信みたいのが生まれてきた。

 

 

僕はなるべく

「警戒しない」ことを心掛けた。

 

そして「ありのままの自分でいいんだ」と言い聞かせた。

 

あんなに大嫌いな毒親の影響を受け続けるのが

バカバカしいのだ。

 

 

それから1カ月。

 

どうしたことだろう。

 

どんどんどんどん人間関係が楽なってきた。

 

会話が続くようになってきた。

 

相手の声に緊張の色がなくなってきた。

 

仕事が増え始めた。

 

 

カウンセラーは言った。

「あなたは認められない自分が認めらず苦しんでいる」

「相手が自分を認めてくれる。そう思う自分を許したのだ」

 

 

 

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