毒親に苦しむ39歳の子育て模索〜対策・解決方法はありますか?〜

子供ができたのをきっかけに、自分の親が毒親であることに気がつきました。「負の連鎖」を断ち切るため、どうしたらいいのか、悩み続けています。

離婚したい〜不妊・出産の果てに〜

毒親に育った人間は

毒親育ちと結婚する。

 

これが世の法則ではないだろうか?

 

僕の母親は毒親だった。

 

子供と愛情で結びつくのではなく

理屈で支配しようとした。

 

そんなことを知らずに育った僕と結婚したのは

やはり、親とは支配関係にあった女性だった。

 

働いて

彼女は、働かない。

 

結婚したての頃

僕は妻となった人間に

必死に働く必要性を訴えた。

 

「僕は仕事でどんどん鍛えられていく。あなたも働かないとどんどんレベルが違っていく。みる世界が違うようになる。夫婦間がうまくいかなくなる」

 

妻は笑って聞き流した。

 

しまいにはケンカになった。

 

それ以来、妻はハローワークで求人票だけ取りに行った。

 

妻の言い分は

「すぐに子供をうむから働く必要はない」

 

僕は子供を生む前だからこそ働いてほしかった。

 

社会の歯車になる大変さを体感してほしかった。

 

その経験こそが

子育てにも必要だからだ。

 

でも、いくら言っても妻は聞く耳をもたなかった。

 

いくら言っても響かない。

 

心底バカバカしくなって

ケンカもやめてしまった。

 

あれから7年間

僕らは不妊夫婦を続けた。

 

子供ができなかった。

 

妻は

精子が減るから風呂につかるな、シャワー だけにしろ」

と忠告した。

 

しまいには

精子の数の検査を受けろ」

と要求した。

 

問題なのは妻の方だとわかっていたが

付き合ってやった。

 

僕自身なぜ生きてるのかよくわからなかったし

妻が不憫で妊娠させてやりたかった。

 

不妊に関する本をたくさん読んだ。

 

結局行き着いたのは

「ストレス」をいかに減らすかだった。

 

不妊治療については

西洋医学で語られがちだ。

 

しかし、僕の結論として

不妊治療には東洋医学が向いているように感じた。

 

妊娠というのはゼロイチを生み出す作業だ。

 

膨大なエネルギーが必要になる。

 

妊娠とはあまりに不変な出来事なせいか

どうも忘れられがちだが

妊娠は膨大なエネルギーを必要とするのだ。

 

そう気づいた僕は

妻のエネルギーが妊娠に集中できるよう

妻のストレスを取り除くために徹底した。

 

まず「不妊ストレス」を解消するため

排卵日にもがっかりしない考え方を埋め込んだ。

 

体内エネルギーを増やし体温を上げるため

定期的に運動をさせようと

一緒に散歩をした。

 

体が温かい状態の方が妊娠に遊離ため

ナスやキュウリなど体を冷やす作用のある食材は

食べるのをやめさせた。

 

仕事もなるべく適当に切り上げて早く家に帰ってあげた。

 

そして

一番欲しがっていた家を買ってあげた。

 

1年後、無事

自然妊娠した。

 

子供

そこで僕は

戸惑いを覚えた。

 

「どんな教育をすべきか?」

 

答えはなかった。

 

ただあるのは

「自分が受けたような教育だけはしていけない」

 

自分の親のようになってはいけない。

 

そうして僕は

自分の親が毒親であることに

ようやく気が付いたのだった。

 

妻も

妻が働かない理由は

「人間関係が苦手」ということだった。

 

妻は結婚後

一度アルバイトをしたことがあった。

 

しかし、内部の人間関係がうまくいかず

最後は文字通り

逃げ帰ってきた。

 

だからそもそも働くつもりがないらしかった。

 

僕は妻に

「働くつもりがないのなら結婚しなかった。働けないのなら障害者だ」

と糾弾した。

 

最初は障害者という表現を否定していた妻だが

きょうのケンカで「障害者だ」と認めた。

 

「なぜ俺だけが苦労して、お前だけがお金を自由に使うのか?」

 

さんざん責め立てると

妻は

「私は裕福な家で育ったから節約でギリギリの生活なんて送れない」

と居直った。

 

「じゃあ働け」

「いやだ」

「じゃあ離婚」

「いやだ」

「じゃあ働け」

「人間関係が苦手」

「じゃあネットで稼げ。転売しろ」

「実店舗がいい。イオンにお店出したい」

「じゃあイオンに行って交渉してこい」

「無理」

「現実的なことを言え」

「ネットでいい。どうするの」

「子供が幼稚園に行っている間に調べろ」

 

こうした趣旨の会話を繰り返した。

 

僕は叫んだ。

 

「小さい頃は家族でいいように使われた。結婚した後は妻にいいように使われている。俺の人生なんなんだ」

 

そして吐き捨てた。

 

「もう働くかどうかの会話はしたくない。これが最後だ。これで働かないなら離婚だ」

 

妻はだまってうなずいた。

 

根本は、妻が自分の母親が毒親だと認めないことだ。

 

その事実から逃げる限り

現実全てから逃げなくてはいけなくなる。

 

毒親から精神的に脱却する前の恋愛相手とは

恋愛なんかできていない。

 

きっときょうも

そのことに気が付かずに

多くの毒親育ちの若者が

もたれあいを恋愛と勘違いして

相手に期待過剰になって日

々を過ごしている。